こんにちは。美腸活トレーナーのたあです!
病院で感染症の治療や歯科治療などで、抗生物質を処方された経験がある方も多いと思います。
実際にクライアントさんからも「抗生物質を飲む時は何か気をつけることある?」ってよくご相談をいただくんですよね。
結論から言うと、私は抗生物質を飲む時にはミヤリサンを一緒にとっています。
今回はその理由を詳しく説明しますね。
抗生物質を摂取すると何が起きる?
抗生物質って、感染の元となっている菌も殺しますが、いい働きをしてくれている菌も一緒に殺してしまいます。
つまり、ジブリのラピュタで例えると「バルス」ですね。
※バルスとは「天空の城ラピュタ」に登場する滅びの呪文

抗生物質は「いいもの」だと思って生きてきた私は、この真実を知った時にひっくり返りましたね。

昔は病院で気軽に抗生物質を
もらってたし、安心してたよ…
実は、抗生物質による腸内環境の乱れは想像以上に深刻なんです。
使用する抗生物質の種類や投与期間、元々の腸内環境によって異なりますが、一部の研究では抗生物質の使用により善玉菌が、最大で90%減少することもあると報告されています。はい、ほぼ全滅です。
特に心配なのが、クロストリジウム・ディフィシル(C.diff)という菌の増殖。
この菌、普段は腸内でひっそりと暮らしている少数派なんですが、抗生物質に対してはものすごく強いんです。
他の菌たちが抗生物質でやられてしまうと、まるで「今がチャンス!」とばかりに勢力を拡大して、腸内の支配権を握ろうとするんですね。
普段はおとなしいのに、数で優位に立つと急に態度が変わる…人間の世界でもよくある話ですよね。



中学の時の同級生に
そんな男子がいたなぁ…
抗生物質の使用による腸炎は、クロストリジウム・ディフィシルが原因と言われています。
厄介なことに2〜3ヶ月前に飲んだ抗生物質が原因で症状が出ることもあるんです。
…やばくないですか?
下痢や腹痛が起きると、「あれ?またぶり返したかな?」と思って、抗生物質を追加で飲んでしまうと、さらに状況が悪化するという負のスパイラルに陥ってしまいます。
そして、腸内細菌バランスが崩れることで、免疫力や消化吸収能力が一時的に低下したり、ビタミンB群の産生にも影響を与えます。
ビタミンB群は、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸の8種類の水溶性ビタミンの総称で、エネルギーの代謝や、神経機能、皮膚や粘膜の健康維持に欠かせないものです。



腸内細菌はビタミンB群を
作ってくれているんだよ!
なので、腸内環境が悪い方はエネルギー代謝がうまくいかず、疲労感といった不調を感じやすい傾向もあります。
ビタミンB群については、またどこかでまとめようと思います。
ということで!
抗生物質を飲む時には腸内環境をサポートしてくれるプロバイオティクスが必要なんですね。
プロバイオティクスとは人体に良い影響を与える生きた微生物のことを言います。
例)乳酸菌、ビフィズス菌など
なぜミヤリサンがいいの?
ミヤリサンに含まれる「酪酸菌(正式名称:クロストリジウム ブチリカム)」がすごいんですよね。
実は、この酪酸菌は昭和初期に生物学者の宮入博士が発見して「宮入菌(ミヤイリキン)」と名付けたんです。
なんと、100年近い歴史がある、信頼性の高い菌なんですよ。



宮入博士が発見したから
「宮入菌」と言うんだよ!
そして!ここが最重要ポイント!
感の鋭い方は気づいたと思いますが、酪酸菌(クロストリジウム・ブチリカム)と、問題のクロストリジウム・ディフィシルは、実は同じクロストリジウム属なんです。
なので、どちらも抗生物質に強い耐性を持っているんですね。
抗生物質と一緒にミヤリサンを摂ると、同じ「属」の菌同士なので勢力争いが起こります。
その結果、クロストリジウム・ディフィシルの増殖を抑えてくれることに繋がるんです。
これって乳酸菌にはできない、酪酸菌特有の効果なんです。
さらに、酪酸菌は「芽胞(がほう)」という特殊な「殻」を作ることで、胃酸、熱、乾燥など、どんな厳しい環境でも生き残って確実に腸まで届きます。
腸に到達した酪酸菌は、酪酸という物質を産生して腸の粘膜細胞の主要なエネルギー源となり、腸のバリア機能を修復・強化してリーキーガット症候群の予防にも役立ちます。
そして、酪酸には強力な抗炎症作用があるので、抗生物質で荒れた腸の炎症を鎮めてくれるんです。



か、神…!
プロバイオティクスの賢い選び方
ミヤリサンは処方箋は必要なく、誰でも気軽にGETすることができます。ドラックストアでも買えますよ。
2025年7月時点で、Amazonでは強ミヤリサン錠 330錠が1,845円でした。
1日3回(1回あたり3錠)を飲んだ場合、約36日分。
1日あたりのコスパは約51円です。
酪酸菌の話をすると「私、ビオスリー飲んでいるんですけどどうですか?」と言う質問もよくいただきます。
結論、ミヤリサンと同様の効果が期待できます。
iHerbにも売ってないかなーと「Clostridium butyricum(クロストリジウム・ブチリカム)」と打ち込んで検索したらヒットしました!


Advanced Orthomolecular Research AOR, プロバイオティック3、植物性カプセル90粒
Probiotic-3は腸内の善玉菌を増やして、腸のバリア機能を強化する枯草菌が含まれていて面白いなーと思いました。
抗生物質は、必要な時には本当に頼もしい薬です。
でも、腸内環境への影響がとてつもなくて、下手したら半年以上引きずるケースもあります。
実際に腸内フローラ解析のクライアントさんで、そのような方が何名もいらっしゃいました。
「え!そんなに影響があるなら飲みたくないなぁ…」と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、炎症状態をずるずると引きずるよりは、抗生物質を使って早く治したほうが良いケースもあります。
身体の炎症(火事)の火が大きくなってしまってからの方が、負担が大きいんですからね。
抗生物質のメリットとデメリットを知り、ちょっとした風邪では飲まないなど自分のラインを決めることが大切です。
そして、プロバイオティクスを賢く活用し、菌活をしっかりとしていきましょう!
一人でも多くの方が、抗生物質による腸トラブルから解放されることを願っています。
では、今日も腸ごきげんな1日を♪